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「染物の機微」酒田西高校美術部印染体験講座最終回
2021年12月05日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
酒田西高美術部の皆さんとの染物体験講座。先日、4コマ目、最終日でした。
まずは染め上った手ぬぐいをお披露目し、染め具合を皆で考察しました。
また手ぬぐい生地以外、別生地の染め具合を皆で感想を言い合いました。
更に斎染さんが染めた手ぬぐいと比較、検証してみました。
染めた生地を新しいアイテムにリボーンさせる為に活発な意見交換もしました。
候補に上ったアイテム「ミニトートバッグ」「サコッシュ」をまずは作ることになりました。
卒業の証としてSDGsに取組んで頂けるように「あずま袋」を差し上げました。
最後に「ここで学んだ事を活かしたい」と工芸の学校に進む彼女が言った、「同じモノを染めているのに、それぞれの出来栄えの違いに驚いた」という言葉は手染めの機微に触れた証(印)であると思います。
心のこもったメッセージに涙が出そうになりました。
未来ある若者にひと言メッセージとして
「無駄ががつくる豊かさ」について申し上げます。
その時は無駄と思ってしまう、経験や事柄は決して無駄ではないということ。
無駄=マイナスだすれば、マイナスを反省し、修正して改めて行動、歩みを進める。
その分プラスへの幅、伸びしろがたくさんあると思います。
プラスとマイナスの幅が「人間としての幅」だと私は思うようにしております。
なのでどんどん失敗して、その分の成功もして楽しんで下さい。
斎染さんも一緒に楽しんいきたいと思います。
明治生まれのおばあちゃんの嫁入り道具
2021年12月02日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
斎染リノベーションの進捗報告をさせて頂きます。
いよいよ師走に突入しました。寒いです!
11月初旬にスタートした内装工事は7割程終了した感じです。
これからは細かい作業、演出メインに内容を考えなくてはなりません。
例えば、明治生まれのばあちゃんが、嫁入り道具として持ってきたタンスをディスプレーのひとつとして用いようと思ってます。(捨てないで良かったです)
先日はそのレイアウトと雰囲気の確認、試し置きを染め猫のくろと一緒に行いました。
玄関先が良いのか、窓際が良いのか?いやいやもっと素敵な場所がありそうな?考えていると楽しくなります。
窓際には陽射しを和らげてくれる木製面格子も演出作りに役立っております。
面格子は流行なのかな?窓の外側に設置するケースが多い建具ですが、今回は内側に設置しました。
斎染では受注生産をメインにお仕事をさせて頂いておりますが、それを継続しつつオリジナルブランド品を販売していこうと思っております。
そして、木製面格子、建築士さん渾身の力作展示台 笑、おばあちゃんが愛用してたたんす、古い建具、染物道具、型紙等を活かして、
ギャラリーの要素がある工場として、お客さに親しんで貰いたいと思っております。
12月になり平地でも雪が降りはじめました。年内に工事だけは終わらせたいと思っております。
また進捗報告させて頂きますのでよろしくお願いします。
木口テープを染めてみる
2021年11月25日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
11月も後半です。雨続きの酒田、日中も寒く感じるようになりました。
斎染店舗の内装工事の経過報告です。まずは、職人さん達お疲れ様です。
細部に渡りお気遣い頂いてますこと大変有難く思います。
工事も後半、最後までよろしくお願いします。
この度は建築士さんから提案を頂いた案件の紹介をします。(この写真はその建築士さんより拝借しました)
手ぬぐい展示台の木口に貼るテープの染め、色試験、サンプル作成を行いました。
色付きの木口テープは販売されているのですが、この展示台には買うほどの量は要りません。
なので無地の木口テープに斎染さんが仕事で生地染めに使っている顔料を使ってみようということになりました。
全部で8カラー染めました。刷毛は市販品です。
んで、結果にほぼほぼ満足! 緑以外は刷毛足が付くことなく、上手く染める事ができました。
試しに木口へ色付けしたテープを当ててみました。映えるぞこれは 笑
展示台の出来上がりが楽しみ!です。
カムカムエヴリバディの「丸に橘紋」のれん
2021年11月18日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
朝食前のひと仕事を終え、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」を楽しく見ている「小せえ街の小せえ染物屋」です 笑
YOUさんのせりふ「小せえ商店街の小せえ店」は国民を敵に回しましたね 笑
「たちばな」さんの店の前にかけてあるのれんに、染物屋なのでどうしても目がいき、思うことがあります。
「この時代にピンク色をチョイスするお店あるのかなぁ?」とか
「ピンク色のれんは日焼けしやすいのになぁ~」とか
「ピンク色の和名は何かな?」とか
のれんの中央にある家紋は「橘」であることは皆さんご存じと思います。
橘さんの家紋は橘なんですね。
正確には「丸に橘」です。安子さんが納品に行く時は商品を風呂敷に包んでいました。
でも、染め抜かれた紋は丸に橘ではなく、丸なしの橘紋でした。
(こちらの画像はネット上より拝借しました「麻のれん」です。)
普段はピンクに白抜きの綿のれんですが、夏は麻のれんをしている様子に、情景描写に気を使っていることがわかります。季節感があって良いですね。
そして昔のお店はオリジナル「のれん」を大事にしていたんだな~
「ピンク色のれん」とてもステキです。内装のひとつとして取り入れたいと思いました。
でも斎染さんの家紋は橘ではなく「丸に三つ柏」でした。
コンクリートに猫の足跡を型取る!
2021年11月12日
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
夫婦二人三脚の染物屋、斎染です。
ここ数日は雨続きの酒田です。気温も低く時々強い風が吹く様子を見ていると、着実に冬へ近づいていることを感じます。
そんな中のお店内装工事、お陰様で順調に進んでおります。
先日は、お店で販売している商品をご覧になりたいというお電話をお客様より頂きましたが、
ご来店をお断りしまして大変申し訳ございませんでした。もうしばらくお待ち下さいませ。
昨日、コンクリートを敷く工事が行われました。
猫の足跡を記念に残したいと左官屋の親方にお願いしたら快くOKを頂きました。
ウチの染め猫クロの足跡です。しろちゃんは怖がってダメでした。
もっと大胆に、全体的に足跡を残したいとという気持ちが無かった訳ではありませんが、いざとなるとそこまでの勇気がでない斎染さんでした 笑
建物は大正の時代、創業時からのモノと聞いてますが詳細は分かりません。
所々傷んでおりますが、それなりに良い風合いで残っているところがあります。
壁の落書きは幼き頃の斎染さんのアート? いやバンクシーか?
また進捗報告させて頂きます。
それでは皆様、楽しくも心穏やかな週末、休日をお過し下さい。
お仕事の皆様、次のお休みまでファイトです。