〒998-0063 山形県酒田市南新町1-4-32
TEL 0234-22-1713
営業時間 平日9:00~18:00
ピアノ柄手ぬぐいといえば斎染、
手仕事のぬくもりをお届けする斎染です。
2020年。あけましておめでとうございます。
染める上で感謝しなければならい「こと、もの、ひと」
たくさんあります。
道具には神様(八百万の神)が宿ると言われております。
今はお正月休み中で、「千と千尋の神隠し」のように
温泉にでも浸かっていらっしゃることと思います(笑)
これは「洗い場」です。
洗い場には「洗い釜」があります。
染めたものを洗う時に使う大切なものです。
良い染物が出来上がるのは「釜の神様」のお陰です。
洗い釜は高温のお湯で染物の余分な染料を落とします。
灯油バーナーで火をおこしているので
「火の神様」のお陰でもあります。
染料を作る上で大事なことは、まずやかんでお湯を沸かすことです。
同じように「火の神様」のお陰です。
また火事が起きないように安全を願いします。
染める時に使う道具、たくさんあります。
こちらは引き染め用の刷毛(はけ)です。
こちらは「捺染用のスキージ」です。
「捺染枠・なせんわく」です。
「捺染台・なせんだい」です。
染めたものを干す時につかう「張り手・張り木」です。
亡くなった両親はこの道具を「けだ」と言ってました。
東北地方の呼び方だと思います。
挙げたらきりがありませんが「八百万(やおよろず)の
神様のお陰で1年を過ごすことができます。
お正月、ゆっくり休んで頂き、仕事が始まりましたら
またよろしくお願い致します。
道具は大切に扱わなけらばなりません。
それが仕事の出来に反映されます。
それは経験を重ねて学んで分かってきたことです。
時には仕事の内容によって
同じ道具、材料でも扱い方が違います。
オーダーメイドなので必然的にそうなります。
でもAI(エーアイ)にできないことのひとつだと思います。
AIに支配されるという言葉を聞きます。
だったらAIに負けない超アナログな何かを考える
必要があるのだと私は思います。
毎度、つたない話にお付き合い頂きありがとうございます。
今年もよろしくお願い致します。